中国商務部(省)の沈丹陽報道官が、19日開かれた定例記者会見で明らかにしたところによると、2016年1~3月、中国の対外投資額の累計は前年同期比55.4%増の2617億4000万元(1元は約16.8円)となった。中国経済網が伝えた。
沈報道官は「1~3月、中国の国内投資家は世界149の国と地域にある海外企業2726社に対して非金融類の直接投資を行い、その累計投資額は前年同期比55.4%増の2617億4千万元に達した。また3月当月の対外直接投資額は664億元で、前年同期比21.5%となっている。3月末までの対外向けの非金融類直接投資の累計投資額は5兆9千億元に達している」と述べた。
大まかな統計によると、1~3月の中国企業による海外合併買収(M&A)案件は合計142件、実質取引金額は165億6000万ドル(1ドルは約108.8円)となっている。うち海外融資は34%を占め、36の国と地域の15業種にわたる。三峡グループは約37億ドルでブラジルにおける2ヵ所の水力発電所の30年間フランチャイズを買収し、1~3月の中国企業による最大の海外合併買収案件となった。国や地域別にみると、中国香港への買収は35件(全体の24.6%)、米国への買収は30件(同21.1%)となった。また業種別にみると、製造業は27件(全体の19%)、情報伝達・ソフトウェア・情報技術サービス業は22件(同15.5%)、サービス業は19件(13.4%)となっている。(編集JZ)
「人民網日本語版」2016年4月20日