中国の俳優、陳思誠(チェン・スーチョン)の監督デビュー作「北京愛情故事(Beijing Love Story)」は、14日に封切られてから22日までの興行収入が3億元(約51億円)の大台を突破した。中国では「ホビット」三部作の2作目「ホビット 竜に奪われた王国」が21日に封切られたのを背景に、中国産映画の興行成績が伸び悩んでいる中、同作品は年齢を問わず涙する「感動作」と話題に。破竹の勢いで興行成績を伸ばし、中国産映画の中では、一人勝ち状態となっている。多くの映画館の担当者は、「ラブストーリーが好きな映画ファンは、同作品を迷わず選んでいる」と声を揃えている。
同映画が大ヒットとなると、「社会で成功できず自暴自棄になっている男性を許す価値があるのだろうか?」、「夫婦の間では、信頼を損なわないために真実を語らないことも必要なのだろうか?」、「負け組の男性が『白富美(肌が白くお金持ちの美女)』の心を射止めるには、『純粋な心』以外必要ないのだろうか?」など、「恋愛」をめぐる多くの疑問も話題となっている。多くの人の回答は、当人の世界観や人生観、価値観を反映している。
同作品の李亜平・プロデューサーは、「科学技術が発展している今の時代、唯一『愛』だけが、変化せず、非理性的で、ビッグデータと無関係。この点からして、興行収入はそれほど重要なことではなく、見る人と本当に心で感じていることを分かち合うことこそが重要」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年2月25日