写真は中国時報から |
台湾人が日本旅行を好むだけでなく、日本人も台湾旅行が好きだ。昨年、2013年の日本人出国者数は、前年比5.5%減となったにもかかわらず、台湾の日本人旅行者数は前年並みを保った。台湾の観光局は、「今年は、人気俳優を観光大使に起用するなどして、日本の女性旅行者を呼び込むと同時に、スポーツ観戦好きの人や男性、ビジネス関係者をも新たに呼び込む努力をする。目標は、年間日本人旅行者数155万人」としている。中国新聞網が台湾紙「中国時報」を引用して伝えた。
同局の鄭憶萍氏によると、「円安を背景に、海外旅行から国内旅行にシフトする日本人が増加している。昨年、日本の出国者は、前年比5.5%減となり、韓国や中国、香港、澳門(アモイ)の日本人旅行者も軒並み約20%減となった。そんな中、台湾の日本人旅行者数は前年比0.7%減にとどまった。つまり、日本人にとって台湾は魅力ある旅行先なのだ」。
鄭氏によると、「女性は自分への『ご褒美』として自分の好きな俳優や歌手を追いかけたり、海外旅行に出かけるのが好き。そのため、台湾は近年、日本の若い女性をターゲットに絞ってプロモーションをしてきた」といい、「2008年以前、台湾の日本人旅行者のうち、女性が占める比率は4割以下だったが、07年にアイドルユニットグループF4が観光大使に就任してから、『熟女市場』に火がついた。そして、08年からは男性ポップ ・アイドルグループ・飛輪海(フェイルンハイ)、13年から歌手の羅志祥(ショウ・ルオ)が観光大使を引き継ぎ、女性の日本人旅行者が増えた」。