華北地区が先週、連日煙霧に見舞われ、冬季五輪に立候補している張家口市の招致成功が危ぶまれている。全国人民代表大会代表、張家口市市長の侯亮氏は4日、「中国環境保護部(省)が検査を実施している都市のうち、張家口市の大気品質は常に北方で最も優れており、五輪招致の影響を心配する必要はない」と語った。北京晨報が伝えた。
張家口市と崇礼県の地理的・気候的理由、および市の近年の環境保護の取り組みにより、張家口市は中国環境保護部が検査を実施している74都市のうち、環境面で常に最良の水準を維持している。侯氏は北京で先ほど7日連続で煙霧が発生したことについて、「張家口市も影響を受けたが、これは個別のケースだ」と述べた。
あるネットユーザーは、「北京の青空は風に吹かれてできる」と冗談を言っている。侯氏は、「張家口市の好天は穏やかな風によって迎えられる。北西の風が吹けば風沙がPM10の濃度を高め、南東の風が吹けば北京市・天津市のPM2.5を運んでくる。北京市・天津市・河北省およびその他の地域と異なり、張家口市の主な汚染物質は二酸化硫黄で、都市の中の農村、小型炭坑、レンガを焼く窯などが主な汚染源だ」と指摘した。
侯氏は、「張家口市政府は都市の中の農村の、暖房用石炭燃焼の改善を今年の活動計画に盛り込んでおり、今年6月に小型炭坑、レンガを焼く窯の改善を完了するよう規定した。2013年に1万7000台以上の排出ガス基準をクリアしていない車両を処分したが、今年はさらに残りの3万台以上を処分する。北京市と張家口市は共同で冬季五輪に立候補していること自体が、煙霧対策を促している。中国が大気汚染防止を重視するに伴い、北京市・天津市・河北省の大気品質は改善されていくはずで、今後の五輪招致に影響することはない」と説明した。
侯氏は、「張家口市は冬季五輪に立候補したが、さらに張家口市と崇礼県を結ぶ鉄道の敷設、スキー場の改築、観光客受入能力の拡大といったインフラ整備を進めなければならない」と語った。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年3月5日