中国衛生・計画出産委員会は10日、中国全土(香港、マカオ、台湾は含まず)の1月の伝染病の発生状況を発表。同月、H7N9型鳥インフルエンザによる死者が31人に達したことを明らかにした。
H7N9型の感染が拡大する中、中国のワクチン製造社数社は既にワクチンの開発に成功し、人を対象とした臨床実験をするため、薬品監督管理部門に申請を行っている。許可が下り次第、臨床試験を行うという。前出委員会の姚宏文・報道官は、「感染拡大の状況に基づいて、ワクチンの審査、許可、販売の準備を進める」と語っている。
そのほか、中国質量監督検験検疫総局の10日の発表によると、深センの検験検疫局はこのほど、中国に入国しようとした香港の男の子(6)のH7N9型感染を確認した。入国者から感染が確認されたのは初めて。同男の子は1月28日に出入国検査場の皇崗口岸から深センに入る際、体温が38度以上あったため、検査を受け、感染が確認された。男の子の家族によると、男の子は最近1週間、鳥類との接触はなかったという。男の子の病状は現在、安定している。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年2月11日