我々は誰しも、平和で心地よい生活を過ごせるよう望んでいる。だが、予想もつかない出来事は、ある日突然やって来る。我々は、テロ事件に巻き込まれた時、自分の身をいかにして守るかについて、常日頃から考えておく必要がある。放火、爆発、銃撃などのテロ攻撃に対する保身術を学ぶことは、他でもない自分や家族の安全のためだ。昆明駅で発生したテロ事件で犠牲となった人々は、公共スペースでは常に警戒を怠たらず、最悪の事態を避けるようにと、私達に身をもって警告を発してくれた。もし自分の身に同じような事が起こっても、被害を最低限に抑えることはできる。とはいえ、このようなテロから身を守る策は、できるなら永遠に使わないことを願うばかりだ。
■テロ事件に巻き込まれた時の対処法
1 現場に居合わせても、野次馬見物はしない。
2 もし公共スペースで事件に巻き込まれ、その場から逃げられない状況になった場合は、爆発や毒ガスによる被害を少しでも減らすため、大きな物の影に身を隠し、伏せる。
3 テロリストの神経を逆なでするような言動は極力しない。また、恐怖のあまり叫ぶような行動も避ける。
4 できる限り心を落ち着かせ、現場の状況を冷静に観察する。逃げる時は、タイミングを見計らって実行に移し、現場からできるだけ遠くに離れる。
5 携帯電話による写真撮影や微博(ウェイボー)の投稿は厳禁。
■爆発に巻き込まれた時の対処法:判断力を働かせ、爆発源から離れる
膨らんだ外套を着ている人間は危険!
長時間、袖やポケットの中に手を入れたままの人間は危険!
人混みに頻繁に紛れ込む、あるいは出入りを繰り返す人間は危険!
警官の監視をことのほか避けている人間は危険!
爆弾テロに巻き込まれたら、自らヒーローに変身してテロリストに立ち向かうような真似はせず、警察や保安係員に速やかに知らせる。
自分を守るための最初の行動は「伏せる」ことだ。自分の身体を守ってくれる「緊急避難所」となり得る場所を探し、爆発による危害を最低限にとどめ、毒ガスや煙による危害をできるだけ少なくする。
二次爆発が起こる可能性を観察する。二次爆発が発生した時、あわてて走り出すことは禁物だ。テロリストのターゲットとなりやすく、1度ならず2度までも負傷する可能性が高くなる。
衣服に火が燃え移った際には、むやみに走りまわらない。火が着いた部分を地面に向けて、転げまわるか、厚い衣服や布地を被せて火を消す。
所有物に執着するあまり、生き延びるための時間を浪費しないように。