北京会議センターの代表が宿泊する部屋には「節約のため、使い捨て製品は提供されません」と書かれたメモが置かれている。 |
■食事:必要量だけの料理を準備
各代表団や委員らに提供される食事は、3食ともバイキング方式で、一般的な料理がほとんど。高級料理は姿を消したことが取材で分かった。
全人代の王隴德・常務委員会委員によると、昨年と同じく今年も、実際に食事をする代表の数を確認したうえで、料理を準備し、食べ残しを避ける。
王委員によると、多くの代表や委員らが指定のレストランで食事をほとんどとらず、休憩時間を利用して挨拶まわりをするという状況が過去にあった。そして、レストランは代表委員の人数に基づいてバイキングを準備しているため、料理が残り、無駄になっていた。そのため「昨年より、代表らの証明書を用いた登録制となり、実際に食事をする人の人数に基づいて、コックらが必要な分だけ料理を準備するようになった」という。
さらに、大会終了前に、代表らの食事の状況をまとめ、各グループに報告されるという。
■宿泊先: 安価な果物以外のお土産はなし
雲南省の代表らは2日、宿泊先に到着すると、部屋の中にお土産などが準備されていないことに気付いたという。ある代表は、「例年なら、特産品やちょっとした食べ物などが部屋に置かれている。しかし、今年は何もなかった」と語った。
そのほかの代表委員らの宿泊先も同じで、1人につき1部屋。部屋の中には、リンゴやバナナ、ミカンなどが入ったお皿があるだけで、高級フルーツは準備されていない。
王委員によると、昨年より、人大代の代表の宿泊先では、お土産を持って出入りする人の姿がほとんど見られなくなった。代表の部屋にもお土産が置かれていない。そして、今年は、代表に特産品などのお土産を送る光景は全く見られなくなった。