人気キャスターの白燕昇や崔永元、李咏らが中国中央テレビ(CCTV)を次々に去った後の今年4月5日、1990年代に「春晩」(春節を祝う中国の国民的年越し番組で、日本の紅白歌合戦に相当)の司会を担当するなど、多くの人気番組の司会を務めていた倪萍(ニー・ピン、55)がCCTVに復帰。連絡が取れなくなっている家族や元恋人などを探す番組「等着我」の司会を、ここ2カ月務めている。華西都市報が報じた。
この約2カ月間、倪萍の親しみある司会が中国全土の視聴者に人気となっているほか、同時間帯シェアも44%を超え、視聴率も急上昇している。
「等着我」において、倪萍はリラックスし自然、かつユーモラスな司会で、視聴者の心をがっちりつかんでいる。視聴者は毎回、涙を流し、経験豊富で知識が広いベテラン司会者・趙忠祥や歌手の郁鈞剣も感動の涙を流したという。
同番組にゲストとして出演したこともある趙忠祥は、「倪萍がCCTV復帰して良かった。倪萍が『等着我』の司会を務めるようになって同時間帯シェアがすぐに44%を超えた。競争が激しい中で、この数字はすばらしい。倪萍のCCTV復帰を大歓迎している」と語っている。
CCTV復帰に当たり、良いイメージを作るため、倪萍は1日2食しか食べず、数カ月で約10キロのダイエットに成功したという。同番組の収録現場で、倪萍は司会を務めることに関して、「何かの役に立てるということは、本当に幸せ」と充実感を漂わせた。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年6月13日