2014年7月9日  
 

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「リケジョの女神」不正疑惑で露呈した日本の研究所の体制問題 (2)

中国メディアが見る日本

人民網日本語版 2014年07月09日14:50

世界で最も権威ある科学雑誌ネイチャーでなぜこのような論文が発表されたのか、疑問を呈さずにはいられない。

実のところ、小保方氏はSTAP細胞論文を2012年にネイチャー誌に投稿したが、その際には不採択となっていた。しかし、今年の1月に再度論文が発表された際には、共同執筆者が4人に増えていた。いずれも幹細胞や免疫学の分野で突出した功績を挙げている有名科学者たちばかりだ。そこには、人間の耳のような組織を背中に生やしたマウスを発表して注目されたハーバード大学のチャールズ・バカンティ教授も含まれている。このようないくつものミスがある論文に著名科学者たちのサインがあるのはなぜなのか?ネイチャー誌も権威や名声に目が眩んだのだろうか?

小保方氏の不正事件は、日本学術界の権威ある肩書きに頼る傾向を露呈させた。日本のメディアによると、小保方氏のSTAP論文に署名していた共同執筆者の中で、論文の原文を読んでいなかった有名科学者が何人もいることが明らかになった。まさしく名ばかりの共同執筆者である。小保方氏が現時点で在職している理化学研究所は日本の最も重要な先端科学研究組織の1つだ。同研究所で仕事をしたことのある海外の学者がこれ以前にも、同研究機関の論文の「名義貸し」現象について批判したことがある。

次にあげられる問題は、小保方氏の研究方法に基本的な常識さえ欠けていた点だ。いったい、小保方氏はどのようにして博士号を取得したのだろうか?日本中で巻き起こっている小保方氏の過去に対する追跡調査によると、博士論文は冒頭部分が米国立衛生研究所(NIH)サイトの文章とほぼ同じだったが、参考文献が記されていない。また、実験の結果の写真のうち2枚の写真が同企業の公式サイトの説明に酷似している。

小保方氏に博士の学位を与えた早稲田大学は、一体なぜこのような論文を合格させたのだろう?不正疑惑発覚後の調査の結果、早稲田大学に提出された他の博士論文にもコピペが発覚し、問題視されている。小保方氏の指導教官や、審査を務めた教授の実験室の学生の論文にも大量のコピペが発覚した。

日本の学者によると、日本学術界はあまりに論文発表数や掲載誌の知名度、論文引用回数などの指標を重視しすぎているという。これらは研究者の出世の主な指標にもなっており、学術の腐敗を招きやすくするだけでなく、研究所機関の研究項目の重複や無意味な研究の推進、意識的に研究過程を複雑化するなどの行為を起こしやすくする。


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