早稲田大学ジャーナリズム大学院の野中章弘教授(61)は、自分は左翼でなければ、右翼でもなく、反中でなければ、反日でもなく、真実を追求するジャーナリストであると強調する。新華網が報じた。
「ジャーナリストは真相を知ることができればそれでいい」と野中教授。
「中国」に対して、日本の多くの若者が複雑な感情を抱いている。それを、「注目」していながらも「無知」という、一見矛盾している2つの言葉で表すこともできる。
自分の将来を考え、台頭している隣国・中国に注目している日本の大学生も多い。しかし、中国語を勉強し、中国の政治や経済を研究しながらも、両国の近代史となると、全く何も知らないという大学生が多い。
野中教授は、授業で「南京大虐殺は、いつ、どこで起きたか?」と学生によく質問するものの、正確に答えることができる学生は10人に1人ほどという。
「これは学生の責任ではない」と野中教授。「問題の根源は、教科書が日本の侵略戦争について触れていなかったり、歪曲して言及したりしていることにある」。野中教授自身を含め、戦後に生まれた人のほとんどが歴史を正しく理解していない。
野中教授は、日本が歴史に対する誤解を解消できないのであれば、中国と本当の意味での交流を築くことができないと指摘する。