韓国保健福祉部(省)のムンヒョンピョ(文亨杓)保健福祉相は23日、韓国駐在海外メディア記者が開催した記者会見の席上で、「このまま新たな患者が発生しない状況が続けば、韓国政府は8月中旬にも、MERS(中東呼吸器症候群)の終息宣言を発表することを検討している」と述べた。新華社が伝えた。
ムン保健福祉相によると、MERSの潜伏期間は最長14日であることを踏まえ、最後に確定診断を受けた患者が確認された日から28日後、つまり早ければ8月中旬ごろ、新規患者がこのまま発生しなければ、MERS終息宣言を発表できるという。
これまでに、韓国国内の多くの専門家は、MERSと診断された新規患者が最後に発生した日から4週間続けて新規患者が確認されなければ、8月初旬には終息宣言を発表できるとの見方を示していた。ムン保健福祉相はこれについて、「韓国の専門家は、当然、各人の意見を主張する権利がある。だが、政府は、WHO(世界保健機関)との協議を通じ、MERS終息宣言を出す具体的な日にちを確定する。韓国政府は、あくまでも、WHOの基準に則って、終息のタイミングを判断するつもりだ」との見解を示した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年7月24日