故・張秀英さんは南京大虐殺を経験し、松岡氏と数度会った。張さんのビデオが終わると、松岡さんは目を潤ませ、声を震わせすらした。松岡さんは「私は彼女の遺志を受け継ぎ、中国の被害者が被った被害をさらに多くの日本人に伝える」と述べた。
「銘心会」は今年8月14~20日、第30回友好訪中団を派遣する。計25人が参加し、南京大虐殺記念館を見学し、南京大虐殺の生存者と会い、記念碑を清掃し、中国人民抗日戦争記念館を見学する。
南京での学習の旅に初めて参加する鶴丸春吉さんは、訪中の目的について「日中友好のため」と記者に語った。「8月になると、日本では戦争関連の様々な行事が行われるが、基本的にいずれも日本の『被害の歴史』に関するものだ。日本は当時中国を侵略し、中国の人々を大変傷つけた。両国間の真の友好を実現したいのなら、日本政府はドイツに学び、中国の被害者に真摯におわびすべきであり、日本人も侵略の歴史を認めなければならない」。
田中健彦さん(72)も南京での学習の旅に期待を膨らませている。田中さんが南京を訪問するのは4回目で、被害者を多く見舞うことを強く望んでいる。
「歴史の事実を正しく伝えて初めて、私たちの子孫に素晴らしい未来を渡すことができる。日本が中国などアジア各国と友好的に付き合いたいのなら、歴史問題は避けられない。歴史を直視しなければ、未来を切り開くことはできない」と、松岡氏は最後に述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年7月27日