不動産市場に参入する若者が増えるにつれて、広州では、不動産市場の消費パターンも変化しつつある。合富輝煌のチーフ市場アナリストを務める黎文江氏は、このような状況について、感慨深げにコメントした。
豪邸を買い求める若い人がますます増えている。40歳代や50歳代の消費者と比べ、若い人の家庭構造は変化しており、購入パターンも変わってきている。家族数が少なくなったため、以前のように、大面積の家は必要ではなくなった。今の若き富豪は、すでに2人の子供を持っているか、子供を2人持つつもりなので、家には子供部屋が2室あるのが理想的だ。彼らは、服や鞄をたくさん持っているので、クロゼットは、以前より広い空間を必要とする。書斎に大型金庫を望む人もいる。このほか、若き富豪は、大理石など冷感のあるインテリア材料には興味がなく、最新トレンドの温もり感を持ったインテリアを好む。彼らは一般的に、ややコンパクトな家を購入した後、買い替えることを考えている。今の若い購入希望者の市場は、それほど大きい必要はない。即決できることを望んでおり、90平米から120平米の3LDKが一番人気だ。
不動産購入者の若年化は今後も続くだろう。彼らの消費力はますます大きくなると見られることから、開発業者もそのような趨勢に応じて調整しなければならない。彼らが満足するような住宅を開発することで初めて、市場シェアを拡大できる。
だが、不動産市場における若者層の勢いに比べ、「卒房族」の市場は小さいままだ。碧桂園のマーケティング担当者は、「卒業してすぐに住宅を購入する人もいることはいるが、数的には多くない」と話す。新塘新世界のマーケティング担当者も、「細かい統計を取ったことはないが、大まかなデータによると、『卒房族』の割合は5%にも満たない」と述べた。
〇住宅価格の高騰や購入制限令の影響大
「卒房族」市場が小さいのは、卒業したばかりの人の中で住宅購入希望者が少ないからではなく、実際に購入できる人が少ないことによる。