2015年8月7日  
 

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南中国海問題、簡潔にして意味深い中国外相の提案 (2)

人民網日本語版 2015年08月07日16:18

 この危険な傾向に対して、中国は『南中国海における関係国の行動宣言』の重要性を強調している。2002年署名の同宣言には「平和・安定」との表現が3回出てくる。宣言は中国とASEANが南中国海地域の平和・安定を共同で維持するとの目標を確認しただけでなく、溝を建設的に処理する方法も明確にした。宣言を遵守するなら、独断専行で国際仲裁を強引に推し進めるのではなく、交渉と対話を通じて紛争を解決するべきだ。近年、いくつかの国は「南中国海における行動規範」プロセスの加速を催促し続けている。中国は行動規範策定の基礎が行動宣言の実行であることを各国に指摘している。中国はリスクを管理して、南中国海情勢が制御不能とならないようにすることも重視している。

 第2の提案は域外国の不当な行動に矛先を向けている。南中国海をかき乱す域外国の動きは日増しに顕在化している。米日は何かというと、小国を「いじめている」と中国を批判し、中国が南中国海の安全を「脅かしている」と言い立てている。米国は南中国海で力を振りかざし、沿海域戦闘艦で「巡航」を行い、対潜哨戒機P-8A「ポセイドン」で中国の島・礁上空を飛行した。米軍高官は哨戒範囲を南中国海まで拡大するよう日本をそそのかし、装備、訓練、作戦面でフィリピンを支援するよう後押しした。日本は積極的にフィリピンと意思を疎通し、初めて南中国海で合同軍事演習を行った。

 中国は域外国が南中国海問題で紛争の平和的解決を妨害し、焚き付けて緊張を激化させる行為を止めて、積極的役割を発揮することを希望する。

 第3の提案は「航行と上空飛行の自由」の名を正すためだ。米側は南中国海に干渉する際、「航行と上空飛行の自由」の保障を必ず口にする。だがこの文脈における「自由」は国際法の規定を超えて、米国の邪な考えが少なからず混ざっている。米側は南中国海でほしいままに対中接近偵察や様々な軍事演習を行うことを望んでおり、中国が反対することは認めない。中国が「航行と上空飛行の自由を国際法にのっとり行使し、維持する」と打ち出したことで、米国の「化けの皮」は瞬時にはがれた。

 3つの提案はごく簡潔だが、含意に富み、非常に的確だ。南中国海の平和・安定を守る中国の揺るぎない決意と努力の方向性がともに凝集されている。関係国は中国の並々ならぬ配慮を理解し、中国と同じ方向に向かうべきだ。(編集NA)

 「人民網日本語版」2015年8月7日


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