クライスラーのディーラー担当者は、「同社の車種のうち、80~90%が天津港から輸入されている。今回の突発的事件によるディーラーへの影響は大きい。ディーラーは、店内の在庫を販売するしかないが、1~2ヶ月は維持できるだろう」と語る。
ルノーの某ディーラー担当者は、「店内のコレオスの在庫はまだ数十台あり、販売車種はすべて在庫があるが、今後の供給に問題が生じる可能性がある。在庫が逼迫するため、値引き幅も小さくなるだろう。発売されたばかりのキャプチャーは、在庫が十数台しかない。通常でも、予約から納車まで5ヶ月は待つ必要がある。しかし、今回の事故で納車までの時間がさらに長くなるため、販売自体が取りやめになる可能性がある」と語る。
一方で、供給への影響を全く心配していないメーカーもある。マツダの中国担当は、「輸入車の大部分を天津港から輸入しているが、マツダの販売に輸入車が占める割合は大きくなく、影響は小さい。現在、輸入車の入港日程の調整はない」としている。VWの輸入車ディーラーの担当者も「販売されている車両は天津港以外の港からも輸入している。今後の販売価格や供給への影響はまだわからないが、それほど大きな影響はないだろう」と語った。(編集SN)
「人民網日本語版」2015年8月17日