大学の合格通知書を見せる韓国人学生の母親
もうすぐ満19歳になる朴さんは、生粋の韓国人だ。朴さんは小学5年生の時に、母親と一緒に四川省の成都に移り住んだ。今年6月、彼は900万人以上の中国人学生と一緒に高考(中国の大学入試)に臨み、597点という好成績で四川大学から合格通知を受け取った。だが、難関を突破した嬉しさもつかの間、朴さんは、「僕は、やっぱり留学生のままなのだろうか?」という新たな悩みにぶち当たる。「今月31日に僕の訪中ビザの期限が切れてしまう。大変な努力を重ねて大学入試に挑戦した。当然、中国人学生と同じように大学で学びたい。留学生の身分ではなく、一般学生として」と彼は訴えている。成都商報が伝えた。
〇中国人学生と一緒に学びたい
朴さんは、小学5年生の時に、母親とともに韓国から成都に移り住んだ。当時、母親は四川大学大学院博士課程で学び、11歳の朴さんは、中国語強化クラスで1学期間勉強した後、四川大学付属小学校に編入した。朴さんの成績はずっとずば抜けて優秀だった。四川大学付属中学校を経て、受験して石室高校に入学した。 朴さんは、小学校から高校まで、ずっと留学ビザで在籍していたという。今年8月31日、彼の留学ビザの期限が切れる。合格通知を受け取った大学で入学手続きをしなければ、ビザの有効期限延長を行えず、そうなった場合、中国を去って韓国に戻らなければならない。 朴さんの母親は、「息子と私はとても焦っている。私たちは、入学予定の大学に、この問題について幾度となく相談した」と話す。留学生事務室の担当教員によると、朴さんの身分は、あくまでも「留学生」だという。母親によると、大学入試で合格した一般の中国人と比べ、留学生が払う学費はずっと高く、履修方法も異なるという。「私は、息子が、留学生としてではなく、中国人学生と同様、一般学生として授業を受けられるよう望んでいる」と母親は語った。