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人民銀の「金利・預金準備率の同時引き下げ」、中国経済の「恵みの雨」に (2)

人民網日本語版 2015年08月26日13:57

中国国際経済交流センター経済研究部の徐洪才部長は取材に対し、「41ヶ月連続の生産者物価指数(PPI)マイナス成長から見ても、最近の広義マネーサプライ(M2)増加率から見ても、人民銀行が適度に市場の流動性を開放し、実体経済を支えることは必要な策であり、比較的緩和的な金融環境を整え、安定成長の『困難な闘い』の時期を乗り越えるのに役立つ」と語った。

■人民銀行の発表を受け、世界の株式市場が上昇

実は、国内外の市場は中国人民銀行が措置を講じるのを長らく待ち望んでいた。人民銀行が「同時引き下げ」の情報を発表すると、世界の株式市場は軒並み上昇した。北京時間午後9時30分の時点で、ダウ平均株価は149.65ドル高(0.94%高)となり、ナスダック総合指数は156.77ポイント(3.46%)高、S&P500種指数も25.71ポイント(0.46%)高となった。欧州株式市場も勢い良く上昇し、パリCAC40指数、英FT100指数、ドイツ・フランクフルトDAX指数の25日の上昇幅はいずれも3%を上回った。

ゴールドマン・サックスはかつて、中国経済の今後について過度に恐れる必要はなく、S&P500種指数は年末までに11%上昇し、2100に達するとの見方を示していた。人民銀行の「同時引き下げ」が発表されると、ゴールドマン・サックスは「今回の措置により約6000億元の流動性が供給される」との見通しを発表した。

人民銀行チーフエコノミストの馬駿氏は「『同時引き下げ』措置そのものが、中国の責任ある大国としての役割を体現している。近頃の世界金融市場の過度な起伏は、期待などに反映され中国と世界経済に影響を及ぼし、一部の国家の金融安定にも影響を及ぼす恐れがある。『同時引き下げ』により、国内外の市場の期待を安定させることができる」と指摘した。

新興市場が軒並み通貨下落に陥り、株と債券が急落する「経済の嵐」の時期に、人民銀行が措置を講じたことは、国際金融情勢にとっても好都合だ。徐洪才部長は「米国の利上げは間もなくに迫っている。QE(量的金融緩和)が終了すれば、人民元為替レートが直面する圧力はさらに大きくなる。複雑で変化に富む外部金融環境により、中国の人民銀行は重要措置を講じて市場と期待を安定させざるを得なくなっている」と指摘した。(編集SN)

「人民網日本語版」2015年8月26日


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