2015年9月1日  
 

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残留孤児子孫の葛藤を描いた小説「問血」 (2)

人民網日本語版 2015年09月01日08:45

「問血」は釈然としない気持ちを表現

「問血」という書名を見ると、「何を問いたいのだろう」という疑問が出てくる。その書名について、佐藤さんは、「私のような混血は、完全な日本人でもなく、完全な中国人でもない。このような立場は、枠組みがなく、釈然としない。だから、初めは『釈然としない血』という題名にしようと思った。でも、出版社と相談し、ちょっと長いと感じたため、『問血』にした」と説明した。

同小説は、2013年6月に書き始め、14年3月に完成した。その過程で、佐藤さんは、「立場」に関する答えを探し求めた。佐藤さんによると、今の社会で、同じような立場の人が本当に多く、北京で大学に通っていた時にも、たくさんの同様の背景の留学生と知り合ったという。それでも、その多くが、過去の事をあまり知らず、知ろうとも思っていなかったため、残念に感じたという。

「過去、中日の間に起きたことは、彼らも学んでいる。でも、私が言っているのは、祖父や祖母の時代のこと。私のような人にとって、もっと大切なのは、祖父や祖母の時代に起きたことをまず知ること。これも、小説を書いた理由」と佐藤さん。


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