2015年11月2日  
 

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中日韓首脳会談が再開 FTA交渉を継続 (3)

人民網日本語版 2015年11月02日14:08

▽中韓が先行 貿易圏加入を迫られる日本

業界には、中韓が経済分野で一歩先行したことが、中日韓FTAを前に進ませる原因の一つになるかもしれないとの見方が出ている。中日韓首脳会談は正常な軌道に戻ったばかりだが、中韓両国の関係は長年にわたって「温められてきた」ものだ。李総理は1日に韓国経済界主催の歓迎昼食会に出席した際、「中韓は国交樹立から20数年しか経っていないが、貿易額は3千億ドル(約36兆810億円)に迫り、約60倍増加した。このような猛烈な勢いの発展ぶりは世界でも『先例を見つけるのが難しい』」と述べた。

ここ数年、中韓貿易の増加ペースが中日貿易を上回る。税関がまとめた統計によると、14年の中韓二国間貿易額は約2905億ドル(約34兆9384億円)に上り、中国は今や韓国にとって1番目の貿易パートナーであり、1番目の輸出先国であり、1番目の輸入元国だ。今年6月1日、両国は中韓FTAに調印し、大まかな推計によると、これから中韓自由貿易圏が設立されれば、両国は経済規模で12兆ドル(約1443兆2400億円)の巨大市場の形成で力を合わせることになる。また李総理は訪韓初日に、同国の朴槿恵(パク・クネ)大統領とともに中韓間の協力文書17件の調印を見守った。

白副主任によると、「中韓間の貿易での相互利益は当然のことながら日本製品の中国市場進出に対する打撃になる」のであり、「韓日両国は商品の種類やタイプ、貿易サービスの面でもともと重なり合う部分が多かったが、中韓FTAが成立すると、韓国は日本との競争で優位な位置を占めるようになった。ここ2年ほどの間に、中日間の経済貿易関係は下降線をたどり、日本が中韓のシステムの中に自国を組み込もうとしなければ、北東アジア地域の貿易の主流から外れることになり、これは日本には受け入れられないことだ」という。

劉副研究員も、「TPPの存在が3カ国のFTAの実現を大きく阻害する役割を果たしてはいるが、中韓間の、さらには中国・英国間の、また中国・ドイツ間の貿易往来が活発になるにつれ、日本はこれを外側から眺めているだけではいられなくなる。また地域、経済規模、貿易構造という点でも、中日韓の間には3カ国で十分に操作することのできる貿易の可能性が確かに存在しているといえる」と指摘する。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年11月2日


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