製造業購買担当者指数(PMI)は9月に上昇した後、安定を保った。国家統計局と中国物流調達連合会が1日に発表したデータによると、10月の製造業PMIは49.8%で前月の水準を維持し、8月に比べると0.1上昇とわずかに上昇した。ここから当面の経済運営が安定した傾向を維持していることがわかる。だが製造業PMIは3カ月連続で景気・不景気の分岐点となる50%を下回り、外部では、成長を安定させる措置のさらなる実施が必要との見方が広がる。「京華時報」が伝えた。
製造業PMIを構成する主な指数をみると、10月の新規受注指数は50.3%で前月比0.1ポイント上昇し、受注残指数は44.4%で同0.6ポイント上昇した。完成品在庫指数は47.2%で同0.4ポイント上昇し、市場のニーズと企業の生産活動が安定に向かっていることがわかる。同期の新規輸出受注指数は47.4%で、同0.5ポイント低下し、生産経営活動予想指数は52.5%で同1.4ポイント低下し、ここから輸出の伸びの回復には引き続き圧力がかかり、企業の今後への見通しが弱まっていることがわかる。
企業の規模についてデータをみると、大規模企業の10月の製造業PMIは51%で、同0.1ポイント低下し、過去2カ月間は全体として安定した運営状況だった。中規模企業は48.7%で引き続き分岐点を下回ったが、同0.2ポイント上昇した。小規模企業は46.6%で同0.2ポイント低下し、引き続き50%を割り込んだ。
同曲が同日発表した10月の非製造業の生産状況のデータによると、同月の非製造業PMIは53.1%で、同0.3ポイント低下したが、引き続き50%は超えた。このうち非製造業新規受注指数は51.2%で同1ポイント上昇し、非製造業が全体として安定した成長傾向を示し、市場ニーズも増加していることがうかがえる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年11月2日