各国の子育て費用比較、オーストラリアは中国の7倍以上 (2)

中国の子育て費用は50万～130万元

雑誌「中国理財週刊」が将来的な物価や教育費の値上がり要素を考慮せずに、現在の市場相場から試算したところ、中国で1人の子供を大学卒業まで育てるのに少なくとも50万～130万元（1元は17.8円）の費用がかかるという結果になった。もし海外留学させた場合は、最低でも200万元となり、このような支出額は上海、北京、広州、深センといった物価が高い都市ではすでに「最低基準」となっている。

米国の子育て費用は平均196万元

中国の子育てのコストがこのように高いのであれば、世界各国の子供たちはどのくらいの費用がかかっているのだろうか。まずは米国を見てみよう。

米国農務省の最新年度の「子供一人を養育するのにかかる支出」報告書によれば、ある中流家庭で2013年に子供が生まれた場合、彼または彼女を18歳まで育て上げるのにかかる費用の平均額は24万5千ドル（約158万元）で、インフレ率を考慮した場合、およそ30万4千ドル（約196万元）となる。この数字は2013年よりも1.8ポイント高くなっている。換算すると子供1人あたり毎年1万2800ドルから1万4970ドルの費用がかかることになる。