●「優先席」には普通の乗客は誰も座らない
日本人はとても忠実に規則を守る。エレベーターに乗るときは右側に立ち、左側は急ぐ人のために空けておく。公共交通機関の車内では、電話の受信・発信は決してしない。ぺちゃくちゃお喋りする人はほとんどおらず、たとえお喋りしていても、その話し声は非常に小さい。そのため、たとえ通勤ラッシュ時の電車でも、車内は静まり返っている。なにか物を食べるなどは、なおさらいうまでもない。長距離列車の車内で食事をすることができる以外は、電車やバスでものを食べる人など一切見かけない。
日本の路線バスにも、中国と同様「優先席」が設けられている。中国の優先席は、座る対象となる乗客が乗っていない場合は、普通の乗客が座っている。一方、日本では、車内が混んでいても、普通の乗客は決して優先席に座ろうとはしない。
日本では、道路の道幅に関係なく、ほぼ全ての交差点には信号が設置されている。たとえ3歩か5歩歩けば向こう側に到達できる交差点でも、信号を無視する人はいない。
訪日旅行のガイドブックや旅行記は、ショッピングに関する内容がほとんどだ。だが、日本には、観察する、あるいは学ぶに値する細かな点が、まだまだ沢山ある。(編集KM)
「人民網日本語版」2016年5月2日