吉林省公文書館の尹懐館長によると、郵便検閲関連書類は吉林省公文書館所蔵の関東憲兵隊関連書類の重要な一部だ。今回公表した郵便検閲書類は計450点で、時期は1937~1945年。全て日本語で書かれており、関連する書簡は約4万5000通で、日本人間の書簡が50%を占める。
郵便検閲書類は日本による中国侵略期間に作成された。日本の将兵および国民が郵便物や電報を通じて軍事機密および放火・殺戮・略奪という日本軍の犯罪行為を漏洩するのを防ぐため、日本の傀儡当局は軍事郵便物および地方普通郵便物の検査制度を定め、地方検査機関から中央検査機関に毎月報告を行った。これらの「禁令違反」の内容は日本軍によって抜粋、整理され、『郵政検閲月報』として軍上層部に報告された。
尹館長は「これらの書類は日本憲兵隊が抜粋・整理したもので、収録された書簡の内容は日本の中国侵略の体験者、目撃者の手によるもので、内容が豊富で、事例が生々しく、現物性、真実性、客観性を備える」と指摘した。
吉林省公文書館は日本の中国侵略関連書類を大量に所蔵しており、その9割が日本語。これまでに掘り起こされたのは所蔵書類の氷山の一角に過ぎず、翻訳・整理作業の進行に伴い、日本の侵略の罪を暴くさらに多くの書類が掘り起こされるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年7月3日