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2014年9月22日  
 

中国の夢健康知恵袋 企画集 日本からニイハオ!

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<北京のお気に入り>歴代の皇帝が見た風景を一望できる場所 (4)

人民網日本語版 2014年09月18日08:44

通常の生活においては想像以上に早く適応した寺崎さんだが、業務上では、戸惑うこともあったという。

――中国と日本でスケジュールを決める時、中国側のスケジュールがなかなか決まらないんです。日本は、特に役人の場合は、1月前にはアウトラインが決まって、少なくとも1週間前には細かいスケジュールを出すのが通常ですが、中国では極端な話だと当日にならないと決まらない。日本側からすると、知事が行くのに、誰と会うかさえ決まらないなんて、意地悪されているのではないかと思ってしまう。

ただ、中国側の体制ややり方を知ると、それは決して意地悪ではないんですよね。しかも大抵当日になると見事に上手くいくんです。基本的に準備をしていないわけではなく、事前に物事を決めない、あるいは発表しないだけなんですよね。ただ、間にたつ立場としてはドキドキしますし、心臓に悪いです。政府の意思決定の仕方が違うということにやはり戸惑いを感じました。

またマスコミの対応の仕方も異なります。日本の場合は、知事や市長が海外出張する場合は、当然自らが記者会見で情報をオープンにして、帰国してからも会見で報告を行います。でも、中国では報道官が代理で行い、省長や書記が自ら記者会見するということはないですよね。このほか、知事などが中国に来て要人に表敬訪問をする際には、日本人からすると少なくとも冒頭はマスコミに公開するものなのですが、中国の場合は様々な制約があったりする。

このように、日本の価値観をそのまま持ってこようとすると、違うなということがたくさんありました。なので、我々の仕事は中国の風習や思考、やり方に悪意がないということを日本側にわかってもらわなければならない、いわば通訳としての役割も担っています。

こうした経験を通して、寺崎さんの中で、中国、ひいては海外で仕事をする上で改めて大事だと感じることがあった。

――やはり文化の違いを、違いとして認識することが大事だと思いました。違いというものを認識しないで、自分たちの価値観ですべてを測ると、それは良い、悪いの判断になってしまう。まずは価値観ややり方が異なることを前提に、土台が異なるということを理解し、良い、悪いで判断してはならないと思いました。


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