「インターネット経済は体験経済であり、女性は体験経済に対して天性の勘が働く。インターネットは、このような、自立し、自分を愛し、強く、自信に溢れた新しい時代の女性に、大きなチャンスをもたらした。彼女らは、インターネットを通じて、男性と同じように、自分が叶えたい夢を追求することが可能となった」――。このように語るのは、記録的IPO(新規株式公開)を果たしたアリババ(阿里巴巴)の馬雲会長だ。馬会長は、クリントン元米大統領が主催する「クリントン・グローバル・イニシアティブ(CGI)年次総会女性フォーラム」に姿を現し、ヒラリー・クリントン夫人とともにフォーラムの司会進行役を務めた。馬会長は、この場で、事業の成功をいう自分の夢をとことん追求するよう、女性たちを激励した。新京報が報じた。
馬会長は、このような話をするのに世界で最もふさわしい男性企業家であると言えよう。アリババのIPO目論見書によると、同社従業員のうち、女性が40%を占める。また、30人のパートナー(共同経営者)のうち、約3割にあたる9人が女性だ。この割合は、中国の他のインターネット大手を大きく上回り、世界規模で見ても、トップレベルにある。また、アリババの新規上場を記念して、ベルを鳴らす役目を務めた顧客代表8人のうち、5人が女性だった。