留学期間が短いと、その質も劣るのか?
英国、オーストラリア、ニュージーランドなどの国は、「一年制修士課程」を実施している。大学院課程は、「研究コース」と「授業コース」の2種類に大別される。両者の違いは、一言でいえば、前者は「修了後、学術研究の道に進むコース」であり、募集人数が極めて少ない。一方、後者は「修了後、就職するコース」で、募集人数はかなり多く、履修内容も実務に近いものが多い。修業年数は、「研究コース」が3年、「授業コース」は1年から1年半の場合が多い。
毛さんは、「海外大学院の履修課程は、非常に合理的かつ無駄なく構成されているので、学習の圧力は大きい。もちろん、大変実りある収穫が得られる。決して、留学期間が短いイコール質が悪いということではない。どの授業でも、授業前に大量に関連図書を読まなければならない。さもないと、講師の言っていることが理解できない。一方、中国国内の大学院生はどうかと言えば、3年間で数冊の本も読破しない人が多くを占めている」と指摘した。
企業側の考え方も、ますます冷静になってきている。某国有企業の採用担当者は、「海外の1年制大学院で学んで帰国した学生も、修士号取得者として認める。留学期間だけで判定するのは、あまりにも非科学的なやり方だ」とコメントした。