秦皇島に戻ってマイホーム探す若者達
先週末、不動産サイト「搜房網」の秦皇島支社で働く劉さんは午前8時前に出社。北京から不動産を探しに来る大勢の人を迎える準備をした。長年、不動産業界で働いている劉さんは取材に対して、「以前、北京から不動産を探しに来る人は、中年の女性が多かったが、今は、上京している若者が少しずつ増えている。若者達が探しているのは、旅行やレジャー目的の不動産ではなく、定住するマイホーム。このような状況は数年前と異なり、北京・天津・河北省が一体化し、故郷でも新たなチャンスが生まれているため、故郷に戻ってチャンスを見つけようという人が増加している」と説明する。
前途明るい故郷に戻ってマイホーム探す若者
蘇さんも秦皇島市出身の若者。大学でコンピューターを専門に学び、卒業後も北京にとどまって5年仕事をしている。そんな蘇さんは、「北京でマイホームを買える可能性はほとんどない。ここ数年、ずっと居場所がない感じ」と話す。
蘇さんも、北京・天津・河北省一体化の情報に注目しており、自身の生まれ故郷の発展を祈っている。仕事は北京でしているものの、両親の世話などのために秦皇島市に帰る必要もあり、「秦皇島市の仕事の機会や給料は北京より少ないけれど、適当な仕事さえあれば帰って来たい。ずっと他の街で暮らしたいとは誰も思わない」。劉さんが先週末に接客した上京中の数十人の1人だった蘇さんは、意向書にサインした。