北京と秦皇島を行き来する生活にピリオド
首都機能の移転先として北京、天津と密接に連携する3大プラットホームの1つである秦皇島開発区は、「北京科学研究院・所の移転拠点」、「ハイテク産業インキュベーションと成果の移転拠点」の構築に力を入れている。昨年5月11日、北京中関村秦皇島分園は、開発区の数谷ビルで発足し、今年の初めには「起業インキュベーター」も加わった。秦皇島経済技術開発区管理委員会の呂愛国・副委員長は、「開発区は、約3万平方メートルの施設を、無料でインキュベーターに提供している。また、初期のプロジェクトや起業したての企業にオフィス、初期投資、産業チェーンインキュベーションなどのサービスを提供している。条件に合う企業は、6-24カ月、家賃無料となる」と説明する。
ここで会社を起こした魏さんのオフィスは、近代的で広い間取り。魏さんのように、秦皇島に戻って、起業するというケースは決して少なくない。起業インキュベーターのスタッフによると、北京から来た企業は既に10社以上ある。故郷である秦皇島に戻って起業するケースもあれば、北京に本社がある企業が支社をここに設置するケースもある。魏さんは、「今は自宅から会社までわずか15分で、道中も混んでいない。以前なら想像もしなかったこと」とし、北京と秦皇島を行き来する必要がなくなったことについて、「『住む場所を見つけてから、仕事を見つける』という言葉の意味がやっと分かった」と目を輝かせた。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年7月30日