2015年12月27日に開催された第12期全国人民代表大会常務委員会第18回会議において、「中華人民共和国反家庭内暴力法(反DV法)」が審議・可決された。中国初の反DV法となる同法は、2016年3月1日より施行される。
計6章で構成された同法は、「家庭内暴力の範囲」「予防」「対策」「人身安全保護命令」「法的責任」をめぐる規定が網羅されている。「家庭内暴力の範囲」については、初めて法律という形で明確化され、「家庭の構成員の間で、殴る蹴る・ひもで縛る・怪我をさせる、身体の自由を制限する、日常的に罵る、脅すなどの方法で肉体的・精神的な暴力行為が行われることは全て、家庭内暴力に属する」と定義づけられた。
女性の権益問題について長年注目してきた全国人民代表大会代表の栄華氏は、今回の法律成立について、次のとおりコメントした。
我が国は、弱者である女性の権利保護を網羅した法律を制定する以外にも、権利保護に関する権利を広く普及し、あらかじめ関心を寄せるよう呼びかけ、どのような法律が自分たちを守ってくれるのかを正しく女性たちに認識してもらうよう、努めなければならない。DVが深刻化して初めて救済を求めるのではなく、問題の芽を早めに摘み取ることが大切だ。反DV法の成立は、全国民に対する警告であり、DV加害者が法律に抵触するような行為をすることを思いとどまらせることができる。嫁を殴ることは、もはや「当たり前」のことではなくなった。>>(編集XM)
【中国初の「反DV法」成立 「DV」の定義を明確に】
【夫婦の会話で「うん」だけの回答はDVかも!】
【中国初の「反DV法」成立へ】
「人民網日本語版」2016年1月6日