2016年1月8日  
 

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人民網日本語版>>経済

円相場は弱々しい下向きの流れが続くか? (2)

人民網日本語版 2016年01月08日08:35

12年末から今までの間に、円は約3分の1値下がりした。持続的な円安がアジア諸国に一定の衝撃を与えており、日本の輸出製品との競合度の高い韓国が真っ先に被害を受けた。統計によると、韓国の輸出製品の半分以上が国際市場で日本との競争関係にあり、円安が長引いて、日本製品の価格競争の強みが拡大し、海外市場におけるシェアが拡大して、韓国の輸出産業が大きなダメージを受けたという。韓国政府はやむなく、韓国ウォンの対円レートが警戒ラインを超えた場合、市場に介入すると発表した。

またアジアの一部の国はこれから急速に日本の製造業の撤退に直面することになる可能性がある。1980年代以降、国内市場には限界があることから、日本は産業の海外移転政策を持続的に実施し、移転先の人口メリットや環境のメリットを享受し、製造コストを引き下げてきた。だが今や円が大幅に値下がりしたため、日本企業が海外で製造し、日本に再輸入するモデルの強みが徐々に失われている。メーカーの多くは製造ラインを国内に回帰させる計画を立て始めた。このような撤退の流れが現実のものとなれば、これまでの投資先国の雇用や成長に一定の損失が出ることは確実だ。

全体としていえることは、円相場の動きは非常に受動的だということだ。日銀がインフラ目標を引き下げたこと、日銀の黒田東彦総裁が追加緩和観測はすでに後退したと繰り返し述べることから、日銀が15年中頃のような大幅な円安の再現を望んでいないことがわかる。とはいえ、日本の経済情勢は目立って改善されたとはいえず、日銀には追加緩和以外の別の選択肢はない。よって円相場上昇の可能性には限界があるものの、しばらくは低下傾向が転換することは困難だといえる。(編集KS)

「人民網日本語版」2016年1月7日


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