2016年8月10日  
 

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本場とは異なる海外の中国料理、その成り立ちの背後にあるもの (2)

人民網日本語版 2016年08月10日14:44

ブロッコリーと牛肉炒めは中国ではあまり聞かないものの、アブラナ科の緑黄色野菜・カイランと牛肉炒めは良く知られている。また、スイートサワーチキンとは、広東料理でおなじみの酢豚が起源だ。米ニューヨークの中華街の中国系住民は、「ニューヨークタイムズ」の取材に対して、「米国式中国料理」について、「ここで生まれ育ったある友人が、祖父が食事に来る理由は、ここの料理を食べると、米国に来たばかりのころに食べた物を思い出すからと言っていた」と語っている。

19世紀の半ばから、米国のユニオン・パシフィック鉄道の建設現場で働くため、多くの中国人労働者が海を渡った。異国の地で過酷な労働をしていると、故郷の料理の味が自然と恋しくなるものだ。そのため、カイランの代わりにブロッコリーを使い、酢の代わりにレモン汁を使うなど、限りある食材と料理の腕を駆使したのだ。そしてそれが「本場とは全然違う中国料理」の始まりとなったのかもしれない。できる限り中国料理らしさを残そうという努力と共に、ある種の創作も加えられているのだ。

中国人からすると、そのような海外の中国料理は、「全然違う」のかもしれない。しかし海外の人々にとっては、それは中国について知る知識の重要な部分となっている。また、そこから苦労して必死に頑張り、最終的に海外に渡った中国人たちが自分たちの方法で現地の生活に溶け込んでいった100年あまりの歴史のありさまも読み取ることができるのだ。(編集KN)

「人民網日本語版」2016年8月10日


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