国家統計局が今月20日に発表したデータによると、2013年の中国では、社会における所得分配の不平等さを示す指標であるジニ係数が0.473に下がり、2009年以来の低下傾向を維持した。同局は13年に初めて公式のジニ係数データを発表し、12年のデータを0.474としていた。同局の馬建堂局長によると、同局が算出するジニ係数は全体として中国の実情に合致しており、世界銀行が算出する中国のジニ係数ともほぼ一致しているという。
馬局長の説明によると、サンプル調査に基づいた研究や結論はどんなものでも、3つの基本的な要点を踏まえていなければならない。1つ目はサンプルの数、2つ目はサンプルの分布と代表性、3つ目は集めたサンプルデータの信頼性だ。同局調査のサンプル数は住民調査のサンプル数であり、全国から科学的な方法で抽出した40万世帯に上り、このうち16万世帯は国が集めたサンプル、24万世帯は地方が集めたサンプンだ。サンプルの代表性ということでは、同局は第6回全国人口一斉調査の世帯数に基づき、関連の指標を踏まえてサンプルを高い方から低い方へと配列し、この中から無作為に抽出している。サンプルデータの信頼性についていえば、都市部・農村部の40万世帯の住民の時間をかけて積み上げてきた記録が算出の基礎となっている。公平にいって、こうした記録の対象となった世帯は、記録の真実性がとりわけ高いわけでも、記録が完全なわけでもない。特に高所得の世帯はそうだが、全体としてみれば、基礎はしっかりしており、どこからきたかも明確で、持続性が高いデータだといえるという。
馬局長は一部の専門家が今回発表されたジニ係数を低いとみなしていることについて、次のように話す。0.473という数字は低いとは思えない。国際基準や世界銀行の基準に照らすと、ジニ係数が4.0以上であればその経済体は所得分配に大きな改善の余地があるということになる。われわれは引き続きこの問題を直視する必要がある。所得分配の改革の取り組みにさらに力を入れ、中所得層と低所得層の所得をよりよくより迅速に引き上げ、合法的な所得を合理的に規範化し、違法な収入を断固として摘発する必要がある。こうした措置を通じて、中国国民の所得水準が増加を続けると同時に、所得分配がより合理的なものになり、国民が、特に中低所得層の国民が発展改革の成果をよりしっかりと、より多く享受できるようになる。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年1月21日