多くの中国人留学生が帰国後の就職を希望
世界各国で人材サービスを展開するグローバル企業ヘイズがこのほど発表した調査報告によると、海外に留学した中国人の多くが、自国でのキャリア発展の将来性を見越し、留学修了後は帰国して就職することを希望しているという。
ヘイズは、海外で学習あるいは就業しているが、帰国してキャリアを積みたいと考えている中国人500人を対象とした調査を実施した。これによると、帰国希望者の49%が、「異文化コミュニケーションのスキルこそが、自分の強みである」と考えていた。バイリンガルという技能は、もはや特筆すべき優位性ではなくなった。中国国内の大学を卒業した人の英語力が海外帰国組とほぼ同じレベルである状況は、もはや珍しいことではない。また、留学経験だけでは、直接的な優位性とはならない。海外帰国組は、海外での実務経験があって初めて、国内の大学で学んできた高学歴人材に差をつけることができる。
帰国希望者の多くが、帰国後は、より自分の価値を発揮できる仕事がしたいと考えている。回答者のうち、「海外で働いていた時の報酬と同レベルを維持したい」と希望している人は30%、「海外での報酬よりも高い報酬を得られるのであれば帰国したい」は34%を占めた。「たとえ報酬が下がっても、帰国して就業したい」と答えた人は31%にとどまった。キャリアアップのチャンスのほか、彼らに帰国という道を選ばせる動機となる要素は、「家族の結びつき」だった。
また、報告によると、回答者のうち、「帰国後は外資独資企業で働きたい」とした人は67%に上った。希望する就業地別でみると、「上海」が42%でトップ。以下「北京(23%)」「深セン(9%)」「広州(7%)が続いた。
帰国希望者の多くが、帰国後の就業チャンスに対して、楽観的な見方を示していた。「帰国後1カ月以内に仕事が見つかると思う」と答えた人は18%、「1-3カ月以内に就業できると思う」とした人は53%に上った。(編集KM)
「人民網日本語版」2014年12月12日