■「グルメ」をきっかけに海外進出 課題も山積み
中国で大ヒットしたグルメ・ドキュメンタリー「舌で味わう中国」は、ベルギーでも注目され、2014年には、ベルギーの国営テレビで放送。中国のグルメがベルギー人を魅了した。
放送後、欧洲議会のある議員は、「欧州連合(EU) 加盟国において、中華料理は非常に有名。例えば、英国のほとんどの街に中華料理店がある。同地域の人々が中国についてもっと理解するためには、食べ物は良いきっかけ」と語った。
一方、FOXインターナショナル・チャンネルズ傘下の「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」のアジア地域副総裁、中国エリア責任者を務める祁冬氏は、「海外で放送するのに適している中国のドキュメンタリーはそれほど多くない。中国の風景にスポットを当てたものが多く、ワンパターン。海外の人が知りたいのは、そこで生活している人々の状況で、そこで起きているドラマを見たいと思っている」と指摘する。また、中国と西洋では、ドキュメンタリーにおける文化的環境、基本理念、制作手法、美的センスなどにおいて、大きな違いがあるため、中国のドキュメンタリーを本当の意味で国際市場に進出させ、中国からの声を発信するためには、まだかなりの時間がかかるという。(編集KN)
「人民網日本語版」2015年8月18日