だがこうした変わらない点だけでなく、ひそかに変化も生じている。調査研究によると、ネットの大波が中国を席巻する現在の状況にあって、高資産層がデジタル時代に徐々に足を踏み入れている。約80%がデジタル化された金融消費・サービスを利用する。利用していない人のうち、35%が試してみたいという。利用したことのあるデジタル化商品・サービスをみると、ネットバンキングの主要サービス対象は「負け組み」の印象とは異なり、高資産層の36%がネット資産運用商品を購入したことがあり、P2Pや衆籌といったロングテールの顧客サービスをうたう電子化された商品を購入した人も10%を超えた。
またデジタル化サービスが産業バリューチェーンの各段階に浸透し、「製品の組み合わせを理解する状況」から「取引を行う段階」に進み、中でも「オーダーメード投資アドバイス」と「オンライン取引」が最も力の入ったデジタル化サービスで、それぞれ40%を超える顧客が高い期待を寄せている。
プライベートバンキング利用者のネット化の旅は、一歩目を踏み出した後、止まることもなければ戻ることもなく進んでいく。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年8月25日