先月27日に最終回を迎えた韓国ドラマ「星から来たあなた」(SBS放送)は中国で空前の大ブームとなり、セリフに出てきた「チキン」と「ビール」が大人気となっているだけでなく、韓国旅行の人気にも火がついている。上海から韓国に向かう中国人観光客の数は、昨年同期比約5割増となっている。中国と韓国は目と鼻の先であることに加え、済州(チェジュ)島は中国人に対してビザ免除制度を適用していることや、ソウルでは飛行機の乗り継ぎを行なう中国人に対して、72時間以内のビザなし滞在が認められていることが、同ドラマファンの韓国行きを後押ししている。新民晩報が報じた。
上海空港出入国管理部門の統計によると、昨年12月に同ドラマの放送が始まって以降、上海浦東国際空港から韓国に向かう中国人旅行客の1日当たりの数が過去最高を記録し続けている。まず、12月は1日平均延べ1400人で、今年の2月には1日平均延べ1800人を超えた。昨年同期比約5割増で、うち夫婦やカップルが69%を占めている。
韓国行きの便が集中している時間帯に、出国ホールを見てみると、若いカップルや新婚の夫婦であふれていた。家族連れや高齢者グループなどが多かったこれまでとは大きな違いだ。ある若い男性は取材に対して、「6年間付き合った彼女が同ドラマの大ファンなことから、韓国に行ってプロポーズすることに決めた。彼女にとって僕がドラマに出てくるイケメン教授・ド・ミンジュンになれたら」と語った。さらに、旅行客の中には、サイパンで2人の世界を楽しむ予定を変更して、ビザを取得して韓国に行くカップルや、ソウルの72時間以内ビザなし滞在を利用して、同ドラマの舞台となった韓国の旅を楽しむカップルなどもいた。(編集KN)
「人民網日本語版」2014年3月5日