先月27日に最終回を迎えた韓国ドラマ「星から来たあなた」(SBS放送)の大ヒットで、中国では「韓流ブーム」の再来となっている。華西都市報が報じた。
ここ20年、中国では韓国ドラマが韓国文化の「名刺」のような存在となり人気を博してきた。ここ数年、その人気に陰りが見えた時期があったものの、人気イケメン俳優・イ・ミンホが主演を務めたドラマ「王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ-相続者たち」や「星から来たあなた」が大ヒットとなり、韓流ブームに再び火がついた形だ。
「星から来たあなた」の視聴者6割近くが高学歴
現在、中国において、「誰が韓国ドラマを見ているのか」に関して、多くのメディアや専門家が論議を展開している。これに先立ち、韓国の教授が率いる研究チームが、韓国ドラマを見る中国視聴者の大多数が低所得、低学歴の人々だとする調査結果を発表していた。しかし、韓国と同時放送された「星から来たあなた」の配信を行った中国の動画配信サイト「愛奇芸」は最近、「4年制大学卒業以上の学歴を有する視聴者が非常に多い」とする調査データを発表した。
ソウル大学メディア情報学部の教授が率いる研究グループがこのほど発表した、中国におけるテレビドラマの視聴者に関する論文によると、「韓国ドラマを見ている中国の視聴者は低所得、低学歴の傾向にある。その理由は一部の韓国ドラマは論理性に欠け、頭を使う必要がないからだ」として、「高学歴、高所得の視聴者は主に、米国や日本のドラマを好む」という。
しかし、「星から来たあなた」に関して、「愛奇芸」はこれとは正反対の調査データを発表している。同データによると、同ドラマの視聴者のうち、男性の割合が20.53%なのに対し、女性が79.48%を占めている。年齢別に見ると、35歳以下が圧倒的に多く、93.23%を占めている。そして、学歴別に見ると、4年制大学が最も多く34.86%。修士学位所持者が14.53%、博士学位所持者以上が8.89%だった。つまり、4年制大学以上の学歴所持者が58.28%という計算になる。