このほかトヨタ傘下の高級車ブランド「レクサス」は昨年、中国市場で約7万4千台を販売し、同約16%増加した。キャデラックは5万5台で同66.6%増加し、販売台数の新記録をうち立てた。
▽ハイエンド消費に国の調整の影響
超高級車の昨年の販売台数が減少したことについて、中国汽車(自動車)流通協会の賈新光常務理事は次のように述べた。減少の主な原因は、超高級車ブランドの規模はそれほど大きくなく、年間販売台数が数千台ほどにとどまっており、一連のブランドは中国市場で年間数百台を売り上げるに過ぎない。よって販売量に波があれば、増加率の振幅も大きくなる。また国は現在、ハイエンド消費の調整コントロールを進めており、一連の高級な飲食、高級自動車を含め消費に一定の影響が出て、超高級車の売り上げも低迷することになったという。
賈常務理事は次のように予測する。調整コントロールが続き、今年の超高級車の販売台数は増加するとは言い難いが、ビジネス上の需要がある消費者にとってみれば、中級車・高級車というのはなかなかよい選択であり、今年は中・高級車の販売台数がさらに伸びることが予想される。
▽産業の背景 中国の自動車生産・販売は13年も新記録
中国汽車工業協会がまとめた統計によると、中国では13年に自動車の生産台数、販売台数がいずれも2千万台の大台に到達して過去最高を更新し、前年に続いて世界一になった。生産は2211万6800台で同14.8%増加し、増加率は前年を10.2%上回った。販売は2198万4100台で同13.9%増加し、増加率は前年比9.6%上昇した。増加率が大幅に上昇しており、年度当初の予測を上回った。今年1月の生産台数は205万1700台で前年同月比4.4%増加し、前月比では4%減少した。販売台数は215万6400台で同6%増加し、前月比では1%増加し、過去最高を更新した。(編集KS)
「人民網日本語版」2014年3月6日