賀氏は、「煙霧の多発には、気象の外的な要素があるが、大気の複合的な汚染という内因性が重視されている。大気の複合的な汚染条件が整えば、大気の酸化性が強化され、ガス状汚染物の粒子状汚染物への変化が加速される。これは中部・東部で煙霧が多発する根本的な原因だ。大気中のPM2.5もしくはPM10、およびその前身である汚染物は、現地の気候や地形などの条件によって形成される、環境の許容量を大幅に超えている。天気が穏やかな日が続けば、汚染物が拡散されず、大気中の微粒子が基準値を超えることになる」と分析した。
◆汚染防止の取組内容
賀氏は、「中国の煙霧発生の頻度を下げるため、4つの面から抑制を強化しなければならない。これには自動車排気ガスの削減、石炭燃焼による排煙の脱硫・脱窒、工業排気ガスの汚染の抑制、農業・牧畜の秩序なき排出とバイオマスの燃焼の減少が含まれる」と指摘した。
賀氏は、「そのうちガソリンの品質向上、自動車排気ガスの汚染抑制に優先的に取り組むべきだ。まず中国のガソリンの排出関連法には、極小微粒子の制限が規定されていない。ガソリンの極小微粒子発生を防ぐ技術の開発に着手し、新基準の法制化を支援するべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年10月28日