先月27日に最終回を迎え、中国で大ブームを巻き起こした韓国ドラマ「星から来たあなた」(SBS放送)のネット上の再生回数が22億回以上に達し、2014年に放送されたドラマの総再生回数や韓国ドラマの総再生回数を超える新記録を樹立した。同ドラマのヒットにより、中国で一度は消えかけていた韓流ブームの火が再燃し、中国の動画配信サイトの間では、3月に放送される韓国ドラマの争奪戦が繰り広げられるなど、韓流ブームの継続と記録の新たな塗り替えが期待されている。法制晩報が報じた。
■「Three Days」滑り出し上々
「星から来たあなた」に続く、春の新韓国ドラマ「Three Days」や「百年の花嫁」、「本当に良い時代」などの放映権を、中国の動画配信サイトが購入している。うち、「星から来たあなた」に続いてSBS放送で放送される「Three Days」は、中国でも人気の俳優・歌手パク・ユチョンらが出演しており、歴代最高価格で販売されたという。
「Three Days」の放映権を手に入れたのは中国最大の動画配信サイト「優酷(Youku)」。5日から放送が始まり、微博(ウェイボー)上での人気は「星から来たあなた」の放送開始時を上回っている。優酷の担当スタッフによると、「星から来たあなた」がヒットしてから、各動画配信サイトの韓国ドラマの再生回数が顕著に増加した。そのため、現在企画中の韓国ドラマでさえ、各大手動画配信サイトが既に、放映権を抑えている。
■「星から来たあなた」超えは至難の業か
しかし、新クールの韓国ドラマに関して、「東亜日報」を含む韓国メディアや中国の業界関係者の多くは、「星から来たあなた」ほどの大ヒットは難しいとみている。例えば、「Three Days」を筆頭とする韓国ドラマは幸先良いスタートを見せているが、「星から来たあなた」の再生回数22億回を超えるのは至難の技と見られている。
また、「星から来たあなた」が空前の大ヒットとなった要因について、多くの業界関係者は、放送時期が中国最大の年中行事・春節(旧正月、今年は1月31日)に重なったことから、休暇中に見る人が多く、ネット上の話題をさらったことが人気に拍車をかけたと分析している。